IronFinance V2でBlueICE(ブルーアイス)のガバナンンスステーキングが開始されました。
BlueICEとは、IronFinance V2のガバナンンストークンです。ガバナンンストークンというのは、プロジェクトの方向性を決める際の投票権の代わりになるトークンのことです。
今回はこのガバナンンストークンをステーキングすることができるので、その方法とメリット、デメリットを紹介していきます。
本記事の内容
- BlueICEのステーキング方法
- BlueICEのステーキングするメリットとデメリット
- 今後のIronFinanceの予定
結論としては、BlueICEをステークするとUSDCで報酬をもらうことができ、現状では悪くないAPRでUSDCをもらうことができます。

記事執筆時点で約APR229%です

APR229%は大体APY880%
IronFinance V2の概要や実装予定の機能についてはこちらの記事でまとめています。興味のある方は参考にしてみてください。
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目次
BlueICEのステーキング方法
IronFinanceのアクセスはこちらから。
BlueICEはIronFinanceの独自トークンであるICE(アイス)を入手する必要があります。
BlueICEのステーキングまでのながれ
- ICEを入手する
- ICEをロックしてBlueICEを入手する
- BlueICEをステーキングする
以上のようなながれとなります。具体的な手順をみていきましょう。
ICEを入手する
ICEは現在、DfynとFireBirdFinanceに流動性が提供されています。
USDCからICEをSwapします。
もしくは、IronのステーブルコインのFarmにデポジットすることで、比較的にローリスクでICEを入手できます。
ローリスクな分、利回りは低いのでICEを十分な量入手するまでに時間がかかります。
ICEをロックしてBlueICEを入手する
IronFinance V2の「Governance」にアクセスします。
Lock、Staking、Statsのタブのうち、まずは「Lock」のタブでICEをロックします。
ロックするICEの量とロックする期間を入力します。ロック期間に応じて、受け取ることができるBlueICEの量が変化します。
当然、ロック期間が長ければ多くBlueICEを受け取ることが可能です。7日から最大3年間(1095日)のロックをすることが可能です。
たとえば、100ICEをロックすると、最大(3年:1095日)ロックで、100BlueICEを受け取ることができます。
それ以外のロック期間を選ぶと、受け取るBlueICEが減額されます。たとえば次のようになります。
100ICE × (100日/1095日) = 9.13 BlueICE
一度ロックさせると、ICEを増額するか、ロック期間を伸ばすか、選択することが可能になります。
BlueICEのステーキング報酬の具体例
BlueICEのステーキングによるUSDCを受け取る利益については、こちらの記事で紹介されている具体例を引用して紹介します。
https://docs.iron.finance/products/governance-staking/gov-profit-distribution
300ICEをロックする投資家Aさんと投資家Bさんがいたとして、
- Aさんは3年間ロックして300BlueICEを受け取り、それらをすべてステーキングしてUSDCを受け取る利益
- Bさんが1年間ロックして100BlueICEを受け取り、それらをすべてステーキングしてUSDCを受け取る利益
USDC利益は、あくまで「ステーキングしたBlueICEの量」とAPRに比例します。ICEをロックした期間とUSDCの利回り収益は直接関係しません。
BlueICEをステーキングする
ロックが成功するとBlueICEを受け取ることができます。
Stakingのタブに移動しましょう。
ステークするBlueICEを入力し、Approveのあと、Depositしましょう。
これで、BlueICEのガバナンスステーキングが完了しました。
ブロックごとにUSDCが増えていきますので、Claim RewardsからUSDCを収穫していきましょう。
BlueICEのステーキングするメリットとデメリット
ガバナンスステーキングは、イーサリアムで最大規模であるCurveのトークンモデルからインスパイアされているそうです。
長期的なプロジェクトへのコミットや積極的なコミュニティ参加を促す仕組みです。
メリット
ガバナンストークンは所持しているだけではあまり価値をもたず、ステーキングできる、マイニングできるという用途があってはじめて価値が高まります。
なぜなら、プロジェクト自体の信頼性が落ちてしまえば、そのガバナンストークンは価値を持たなくなってしまうからです。
その意味で、ステーキングによるUSDCの報酬、早期引き出しによるペナルティによるICEのバーンは、メリットのある仕組みづくりだと評価できます。
デメリット
メリットでも記載しましたが、ロックしたICEを早期に引き出しを行うとペナルティーとしてDepositした30%のICEが没収され、即座にバーンされます。メリットの裏返しですね。
これは、意思決定に作用したいときだけ、BlueICEを入手して票操作を行うユーザーを排除したい、という意図があります。
ロックしたICEはペナルティを支払えば引き出しできるという点、ICE価格のデフレモデルになっている点は、覚えておくといいでしょう。
今後のIronFinanceの予定
IronFinance V2にはレンディング機能、新ステーブルコイン機能の追加が予定されています。
レンディングは機能のベータ版がMediumで公開されています。要点は以下の3点です。
https://ironfinance.medium.com/ironlend-launch-update-548309597fc8
Iron Lendingのポイント
- Lendingで発生する手数料はBlueICEステーキングの報酬APRに回される=BlueICEのUSDC報酬のアップ
- ICEの賃貸借が可能になる→ICEのユースケース増加で流動性が高まります
- Lendingに追加したいトークンのガバナンス投票が重要なのでBlueICEの需要が高まる
3点目を補足します。
例えばレンディング市場に別のプロジェクトのトークンプールを担保資産として追加したいとします。その際、Lending市場に担保追加されるトークンの急激な価格変動などにより、プロジェクトからお金を借り逃げしたりすることができてしまいます。
参考:VenusでのCANトークン
担保資産に追加されるトークンの厳選が必要になります。したがって、ガバナンストークンを保有し、変な担保資産を入れさせないという姿勢が求められ、BlueICEを得るためにICEの需要が高まります。
まとめます。
簡単な流れ
- IronLending開始
- 変なトークンの担保資産追加を避けたい
- ICEを買って、BlueICEで投票しよう
- ICEの価格上昇
ということが想定されます。
一方、レンディング市場へのガバナンス投票が一部の大口投資家により形骸化されると、もちろんICEの需要は暴落すると思います。
このあたりのリスクを認識して、BlueICEをステーキングしておく必要があります。
投資は自己判断となりますが、参考になればと思います。
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