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BitClout(ビットクラウト)とは?【仮想通貨とソーシャルメディア】

2021年6月20日

 

BitClout(ビットクラウト)ってなんだろう?Twitterみたいだけど、仮想通貨を扱える…?詳しく教えて欲しいな!

 

こうした疑問にお答えします。

 

BitCloutとは、わかりやすく言うと、「Twitterと仮想通貨ウォレットアプリが合体したようなもの」です。

 

ユーザーは他のユーザーの評価額を表す仮想通貨(クリエイターコイン)を購入することができます。逆に、自分のクリエイターコインを他のユーザーに買ってもらったりして評価してもらうこともできます。

 

 

本記事の内容

  • BitCloutとは?
  • BitCloutのはじめ方
  • クリエイターエコノミーの新しい形
  • BitCloutが実現するSNSのミライ

 

仮想通貨とSNSが合体したようなアプリ…。イメージが湧きにくい方も多いと思います。詳しく紹介していきますね。

 

 

BitCloutとは?

 

BitCloutの特徴は、ユーザーに、$CLOUTというトークンによって、値段がつくことです。

 

相手のトークンを$CLOUTによって購入することが可能なので、クリエイターやインフルエンサーへの投げ銭的や株式投資のような意味合いを持つ特徴があるSNSです。

 

UIは非常にTwitterライクなので馴染みやすいです。

 

投稿できる文字数:280文字で、画像のアップ、いいね、といった機能はTwitterと同様です。リツイートは「ReClout」と表現しています。Cloutとは、「他人に影響を与える力、影響力」を意味しています。

 

ダイヤモンドのマークは、投げ銭機能を表しています。

 

気になる人をフォローしてみると、タイムラインに表示されます。ユーザーの横にあるドルで表示されている金額と「Buy」という文字をクリックすると、そのユーザーの「クリエイターコイン」を購入することができる仕様です。

 

クリエイターコインの役割

  • ステイクホルダー
  • プレミアムメッセージ
  • スポンサー投稿
  • プレミアムコンテンツ
  • エンゲージメントのギブ
  • 創造的現象(エマージェントフェノメナ)

 

ステイクホルダー機能は、株式会社を思うかべるとわかりやすいかもしれません。個人の株式会社の株をクリエイターコインという形で購入できることになります。

 

プレミアムメッセージ、スポンサー投稿、エンゲージメントのギブは、自分のコインをたくさん買ってくれた人に対して、お礼としてユーザーが提供できる選択肢です。

 

創造的現象(エマージェントフェノメナ)とは、日本語で表現しにくいためそのまま表記しました。BitCloutでは、相手のコインを購入してからでないとリツートできない、投げ銭ができないといった機能があります。

たとえば、「有名になる前の人のコインを1ドルのときから購入していた」という事実は、その有名な人のコインが500ドルになったときに、クリエイター自信だけでなく、クリエイターコインの所有者も利益を得ることができます。

ブロックチェーンに保管された「過去から応援していた」という証拠があるので、過去からの実績はインターネット上であろうと証明することができます。

 

クリエイターコインは誰かユーザーにあげることもできます。そして、コインをもらった人は、そのクリエイターコインの発行者をリツイートできるようになり、さらに繋がりや影響力を広げていくことができる。そして、影響力の高まったコインだから価値があがる、みんな欲しがる、というインセンティブが続いていくというシステムをBitCloutでは、エマージェントフェノメナと表現しています。

 

これらクリエイターコインの役割をシンプルにいうと、購入したクリエイターコインを値上がりしたあとに売却したり、好きなユーザーを応援してあげたり、といったユースケースが想定されており、ユーザー同士にメリットがある、という仕組みになっているのです。

 

 

 

BitCloutのはじめ方

 

BitCloutにアクセスしてアカウント登録を行います。

 

 

12個のシードフレーズが表示されますので、オフラインで保管しておきましょう。

 

 

ログイン時にはこのシードフレーズを使用します。無くさないように管理しておきましょう。ぼくは、1回目の登録の際に、シードフレーズをメモるの忘れて、アカウントを作り直しました…

 

 

先ほどメモしたシードフレーズを正確に入力して、「Next」をクリック。

 

スパム対策として携帯電話の番号を登録することができます。シードフレーズさえ、忘れなければOKなので「Skip」することもできます。

 

Eメールアドレスを登録してアカウントの作成が完了です。

 

この時点では、プロフィールを設定することができません。プロフィールの設定には、電話番号でのアカウント認証もしくはBitCloutトークンの購入が必要です。

 

 

 

ビットコインからBitCloutを購入する方法

 

BitClout内では、ビットコインなどを使ってクリエイターコインを購入するわけではなく、BitClout内で利用できる$CLOUTを購入して、クリエイターコインと交換します。

 

そのため、ビットコインをアカウントのアドレスに送る必要がありますので、やり方を紹介していきます。

 

注意ポイント

ビットコインから$CLOUTへ交換した後には、ビットコインへ戻して、資金を抜くができません。まずは少額でテストしてみることをおすすめします。

 

左側のメニューから「Buy BitClout」をクリックします。

「Buy with Bitcoin」のタブを選びます。$CLOUTの購入は2ステップです。

 

ステップ①:BitCloutのBitcoinアドレスにビットコインを送金する

  1. アドレスをコピー
  2. 取引所の出金画面のアドレスにペースト

 

 

日本の仮想通貨取引所からも送金できますし、バイナンスなどでもOKです。

 

取引所からの送金方法などはこちらが参考になると思います。

 

少し時間が経つと、「Amount Deposited」に着金します。「Refresh」ボタンで更新して確認しましょう。

 

ステップ②:ビットコインと$CLOUTを交換

 

「$CLOUT to buy」に購入したい数量を入力します。

 

「Bitcoin to swap」の欄に、ビットコインの数量が自動的に計算されます。「Buy BitClout」をクリックするとトランザクションがとおります。

 

トランザクションに成功しました、というメッセージが出れば完了です。Balanceのところに自分が今持っている$CLOUTの量とドルの相当額が表示されます。

 

AMMなどに比べると手数料が高いので、あまりここのスワップは利用したくないですね…。この点はBitCloutの課題であると認識しています。

これでプロフィイールを登録することができます。

 

記事執筆時点では、1CLOUT=$189.89USドルでした。また、2021年6月にBlockchain.com Exchangeに$CLOUTが上場しました。

 

 

BitCloutが目指すもの「クリエイターエコノミーの新しい形」

 

BitCloutは、企業が運営しているわけではありません。匿名のチームにより開発されたオープンソースのプログラムです。

 

業界の著名な投資家などが投資していることがCoinDeskの取材で明かされています。

Sequoia、Andreessen Horowitz、Social Capital、TQ Ventures、Coinbase Ventures、Winklevoss Capital、Arrington Capital、Polychain、Pantera、Digital Currency Group(CoinDeskの親会社)、Huobi、Variant、その他。

https://www.coindesk.com/what-is-bitclout-the-social-media-experiment-stoking-controversy-on-twitter

 

BitCloutは、既存のソーシャルメディアの課題を解決するすべを提供できるというビジョンをかかげています。

 

BitCloutのソリューション

  1. クリエイターの収益化の問題の解決
  2. 広告主義の大企業支配のSNSの解決
  3. コピーされ続け独占(寡占)状態のSNSの解決

 

これらの課題に対し、BitCloutは以下のような目標を掲げてプロトコルが稼働しています。

 

投げ銭機能とソーシャルメディアを適切にミックスすることにより、クリエイターが収益を上げるための仕組みを生み出し、上記課題を解決し、広告に頼らないビジネスモデルを確立することができる。

 

という理念です。ビットコインやEthereumからヒントを得て、オープンで、フラットで、金融システムを分散化したソーシャルメディアを構築していく、とされています。

 

BitCloutの特徴まとめ

  • クリエイターコインによる新しい収益化の選択肢
  • クリエイターとユーザーによるエコシステム
  • 広告や中央管理者に左右されにくいプラットフォーム
  • パブリックブロックチェーンにBitCloutが構築されている
  • オープンソースでプログラマブルである
  • 現状、一度購入された$CLOUTはビットコインやドルに戻せない
  • 既にユーザーによって作成されている著名アカウントはTwitter経由で本人確認を行いアクティベイトできる

 

 

自分のアカウントが勝手にプロファイルされて怒る人もいますよね…。以下のツイートはそれを皮肉ったものです。

 

 

 

BitCloutが実現するSNSのミライ

 

実際に、既にアカウントが作成されている著名人のアカウントであるイーロンマスクさんのクリエイターコインを少額ですが、購入してみました。

 

何かとクリプト界隈を賑わせている存在ですが、BitCloutのホワイトペーパーによれば、イーロンマスクのクリエイターコインを買うこと=イーロンマスクの人気や魅力が増せば、購入したコインの価値も上がる。

 

逆に、イーロンマスクさんの人気が下がればコインの価値も下がる、という風に表現されていました。人気が可視化されているようで面白いですよね。

 

ちなみにイーロンマスクさん本人は、未アクティベイトです。

 

左側のメニューから「Buy Creator Coins」を選択します。

イーロンマスクさんのアカウント画面にいきます。

「Buy」をクリックします。

 

「Confirm Buy」をクリックしたら完了です。

これで、クリエイターコインの購入ができました。クリエイターコインを$CLOUTに交換する場合は、「SELL」で行うことができます。

 

また、誰かにクリエイターコインを送りたい場合は、「Transfer」をクリックして、受信アドレスと数量を入力すればOKです。

クリエイターや応援したいユーザーに気軽に投げ銭できる機能も面白いですが、これはTwitterでも実装されるでしょう。

 

BitCloutの面白い部分は、「クリエイターコインの価格が人気に応じて変動する」というアルゴリズムにあると認識しています。また、BitClout内でもNFTの取り扱いが始まるようです。

 

 

興味ある方は、ぜひ、試してみてください!参考までにぼくのBitCloutのアカウントです。いつもありがとうございます。あなたの応援でブログ運営ができています。

 

 

 

  • この記事を書いた人

ローレンス

クリプトに没頭している会社員です。暗号資産の儲け話よりも、テクノロジーに興味があり、ブログ、メルマガ、ポッドキャストなどでWeb3関連のトピックをやさしく解説しています。クリプトにまつわる情報はスピードが速く複雑ですが、Web3領域で活躍できる人材を目指して一緒に学習していきましょう。

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