
こうした悩みにお答えします。
DeFiのポートフォリオ管理で「自分がいくらの資産を持っていて、どこに何を置いているのか?」ということを把握するのは結構大変ですよね。
DeBankを利用すれば複数チェーンのポートフォリオ管理と怪しいDeFiのRevokeができますので、紹介していきます。
本記事の内容
- DeBankの使い方
- Revokeのやり方
- 複数チェーンにまたがる運用は必要か
なお、Web3に興味のある方、Web3関連の情報収集を効率化したい方に向け、話題のプロジェクトやトピックを無料のニュースレター(メルマガ)でやさしく解説しています。毎週水曜日朝6時に配信しておりますので、情報収集にぜひお役立てください。クリプトを楽しみながら一緒に学習していきましょう。
DeBankの使い方
DeBankにアクセスしてみましょう。
現在、7つのパブリックブロックチェーンと接続しています。今後は、SolanaとArbitrumが加わわる予定です。
サポートしているプロジェクトは208種類ありますので、大体の各チェーンのメジャーなプロジェクトは網羅しています。
意外なのですが、Swap機能もあります。これはDexAggregatorのように複数のプロトコルから最も最適な金額を表示してくれます。
ベストプライスを提示してくれるUIがわかりやすいですよね。
さっそく、使い方を解説していきます。
まずは、ウォレット接続を行いメタマスクの認証を行います。
「View My Profile」をクリックします。
「Portfolio」タブのAll Chainsでは、対応しているパブリックブロックチェーンに散らばっているトークンがいくらあるのかをダッシュボード的に把握することがきます。
各ブロックチェーンごとの表示も可能です。
どこでどれくらい、ファーミングしているかもわかります。
「History」タブでは30日以内の自分のトランザクション履歴を見ることができます。
Revokeのやり方
Revoke(リヴォーク)とは、いちど承認したことを「取り消す」という意味です。
PancakeSwapなどで初めてステークする際に、Approveを求められますよね?この承認したApproveを取り消すことができます。
イーサリアムやBSCなどのブロックチェーンにおいては、「そのコントラクトに対し、どの程度の金額を承認するか?」ということを必ず承認させます。
普段、あまりよく考えずに承認を行ってしまいがちなのですが、コントラクトの悪用などにより、当該トークンが制限なく取られることに繋がってしまう可能性があります。
Revokeが非常に重要な作業であることがわかりますよね。
さっそく、Revokeをやってみましょう。やり方は非常にかんたんです。
自分のProfile画面にいきます。
「Approval」をクリックします。
そうすると、過去にApproveされたトランザクションを一覧で見ることができます。
Revokeしたいトランザクションの右にある「Decline」をクリックれば完了です。
DeclineをクリックするとMetaMaskの確認がでます。
- Revokeのメリット:資金流出リスクの回避
- Revokeのデメリット:トランザクションにガス代が余計に発生する
- 特に詐欺被害のあったDeFiプロトコルやいわゆる「魔界系」のプロジェクトを回った方
- すでに放置していてほとんど使っていないプロジェクト
これらについては、Revokeしておいた方が無難ですよ。
Revokeするために余計にガス代がかかりますが、資金流出リスクを回避できるのであれば安いですよね。
複数チェーンにまたがる運用は必要か
以上、DeBankの利用方法をご紹介させていただきました。DeFiのポートフォリオ管理には非常に役に立つのでぼくも使っています。
ただし、税金対策という意味では複数チェーンにまたがる分散投資はかなりリスキーであることを強調しておきたいと思います。
なぜなら、DeFiのイールドファーミングでの利息収益は当然ながら課税対象です。
どこで所得が発生したと判断するか、明確なルールが提示されているわけではありませんが、利息を回収した時点が所得の発生タイミングでしょう。
こうすると複数チェーンにたくさんバラけていると、管理が煩雑になり、補足しきれなくなるというリスクが存在しています。
確定申告の際に、思いもよらず過少申告になってしまわぬよう、気をつけたいところです。
仮想通貨の税金にまつわることは、こちらでまとめておきました。所得税の確定申告が発生してからでは遅いので、かならず押さえておきましょう。