IronFinanceでPolyQuityのPUSDの流動性供給がはじまりました!
ステーブルコインでのファーミングができ、ステーブルペアとしてはまずまずのAPYでイールドファーミングができるので、やり方を紹介していきます!
IronFinanceで知名度が一層上がったステーブルコインですが、LPしたときにIL(インパーマネントロス)がしにくいというメリットがあります。
リニューアルしたIronFinanceV2については以下の記事で詳しく紹介しています。興味のある方は参考にしてみてください。
ILがなければ、相対的に心の余裕を持ちながら、ファーミングができます。今回は、PolyQuityのトークノミクスやUSドルペグの仕組みを解説していきます。
本記事の内容
- PolyQuityとは
- PUSD-USDCでファーミングする方法
- PUSDの仕組み
- PYQをステーキングして複利運用
本記事のオーサー

目次
PolyQuityとは
PolyQuityとは、イーサリアムにあったLiquityのPolygon版のプロジェクトです。
特徴として、PUSDというUSドルに連動するステーブルコインと独自トークンPYQを発行しており、それぞれのLPでイールドファーミングができます。
PolyQuity主な特徴まとめ
- Maticを預けてPUSDをミントできる(最低担保割合は110%)
- PUSDはUSドルペグのステーブルコイン
- PUSDやPYQ単体プールでステーキングできる
PUSD-USDCでファーミングする方法
運用したい分のUSDCを用意しましょう。PUSDはMaticを担保にしてミントすることもできますが、SushiSwapなどでSwapして入手することもできます。
ぼくはMaticを担保にせずSwapしました。ちなみに手持ちのビットコインをUSDCに変えると利確になりますので注意が必要です。
ビットコインを売らずにUSDCを手に入れる方法はAaveを利用してUSDCを借りる方法があります。リスクは当然高くなります。ご自身の判断で。
PolyQuityにアクセスしましょう。
左側のメニューから「Farm」をクリック。
PUSD-USDCのタブをクリックすると詳細が表示されます。
「Add Liquidity」をクリックしてSushiSwapでLPトークンを受け取ります。
最初はMetaMaskの承認が必要です。PolyQuityに戻って、Stakeの表示がある方にの「Max」をクリック。
これでPUSDC-USDCをファーミングは完了です。イールドファーミングで収穫したPYQは、左のメニュー「PYQ Pool」でステーキングして複利運用できます。
PUSDの仕組み
PUSDのおおまかな説明を行っていきます。
PUSDはMaticを担保に預けることで発行することができるUSドルペグのステーブルコインです。PUSDが1ドル相当のMaticと取引できる(Trove:PolyQuityではトローブ機能といわれます。)ようになっています。
1ドルを維持している仕組みは2つです。1つは、最低担保割合によるハードペグ(裏付け資産に基づく価格維持)です。2つは、アービトラージといわれる裁定取引を通して、1ドルの価値を維持するような仕組み(いわゆるソフトペグ)がスマートコントラクトにより、構築されています。
PUSDが1ドルにペグされている仕組みのながれ
PUSDが1ドルを下回った場合
- PUSDを買いたい人が増える
- PUSDをMaticに償還(Redeem)
- 1ドル未満で1ドル相当のMaticが手に入る
PUSDが1ドルを上回っている場合
- PUSDを売りたい人が増える
- 1ドル相当のMaticを担保にPUSDを鋳造(Mint)
- PUSDを1ドルを上回る価格で売れる
*正確にはPUSDはMaticを担保に無利子で借り入れしている状態です。
上記の相互作用的に裁定取引(アービトラージ)が行われるため、価格を維持できるというメカニズムです。もちろん、PolyQuityが健全に動作していることが前提なので、破綻する可能性は十分にあるとは思います。
また、上記ながれの「Maticの償還」と「PUSDの鋳造」には、取引量に対する最低0.5%の手数料(最大5%)がかかります。
TCR(Total Collateral Ratio:合計担保割合)が150%を下回ると一時的に、これら手数料は0%になります。これをリカバリーモードと表現しています。この手数料は上下に変動していき、アービトラージの促進や抑制の役割を果たします。
最低担保割合は110%で、預けたMaticに対してPUSDをどれくらい発行するかによりこの割合は変動でき、担保割合を高めに設定することも可能です。
たとえばMatic価格が下落して発行しているPUSDに対する担保割合が110%を下回ると清算が発生します。
清算とは、担保資産の没収を意味しています。没収される資産は、預けていたMaticに対して9.09%(100%×10/110)とのこと。
Maticを担保にPUSDを発行するのであれば担保割合は多め(150%〜200%くらい)にすれば清算のリスクを回避できます。
参考:https://docs.polyquity.org/protocol-mechanism/untitled
PYQをステーキングして複利運用
PUSD-USDCをファーミングしてPYQを得ることができます。
PYQはPolyQuityのセカンダリトークンで、合計10億トークンが総発行高で、総供給量の30%はバーンの対象です。
一部トランザクションを除き、PYQの取引により発生する「Transfer Fee」が原資となり、PYQをステーキングしているユーザーに配当されます。
参考:https://docs.polyquity.org/tokenomics/pyq-token/transfer-fee
PYQプールは、PUSD、MATICも獲得することができます。PUSDは借り入れ手数料、MATICは償還手数料が原資です。
Transfer Feeは、PYQのバーン量に応じて減少していきます。当初は25%。PYQが300万トークンのバーンが行われたら5%、3億トークン分がバーンされたら以降は1%です。
つまり、バーンされる量がすくない初期の方が、PQYはたくさん配当されるということですね。
ステーブルコインのLPファーミングPolyQuity:まとめ
PYQ自体は発行量の多さもあり、売り圧が高く、価格は減少傾向です。

出典:https://www.coingecko.com/ja/%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3/polyquity
今回は、ステーブルコインのLPペアでファーミングできるわりに、まずまずのAPYなのでPolyQuityを利用してみました。
もっと早い時期に入っていれば美味しい利回りを得ることを考えると、DeFiはやはり情報の速さが大切だと痛感しますね。
