
こうした悩みにお答えします。
この記事でわかること
- ACoconutとはどんなプロトコルか
- ACoconutのBTC+とacBTCの仕組み
- ACoconutのACロックのメリットと使い方
この点をまとめていきます。
ファーミングする手順のブログ記事はたくさんあるのですが、仕組みやメリットをやさしくまとめている記事を見かけなかったので、このあたりを求めている方の参考になればと思います!
目次
ACoconutとはどのようなプロトコルか
ACoconutとは、NUTS Financeが運営するビットコインの効率の良い運用に特化したDeFiです。
2020年10月に設立され、ACoconutの共同創業者のテリー・ラムさんは、「ACoconutはブロックチェーンとDeFiプロトコル間でのビットコインの無駄な摩擦のない流動性を可能にすること」を目指して立ち上げたといいます。
イーサリアムでビットコインを運用しようにも手数料が高いしウォレットの中で眠ったまま…という方も少なくないはず…。
ACoconutはこうした悩みを解決するDeFiサービスです。ACoconutを使うためにはバイナンスの登録とMetaMaskなどのウォレットをBSCに接続してBTCBを入手していることが前提となります。詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね。
主なACoconutのサービス
- その①:BTC+
- その②:acBTC
その①:BTC+
BTC+とは、自分が保有しているビットコイン(BTC)を預ける(Deposit)ことで収益を生み出すトークンを提供する仕組みです。
VenusやAutoFarmなどのプロトコルを利用したパッケージになっており、それぞれ自由に選択して発行することができます。
BTC+はこれ自体に利回りがあります。これは例えばVenusを利用したBTC+(=vBTC+)の場合、Venusのリスクを負いつつ、上記の図でいうと13.85%の利回りを得ることが可能です。
BTC+の発行手順
- その①:左側のBTC+タブから「Mint」をクリック
- その②:Single+のタブをクリック
- その③:BTC+にするBTCBの量を入力する
- その④:「Mint」をクリックしてBTC+を発行
また、BTC+をステークすることで、$ACを受け取ることができます。この$ACをロックする(=一定期間プロトコルから引き出せなくする)ことで、$ACの付与される利回倍率を上げることができます。ロック機能については、詳しくは後述します。
BTC+をステークする方法
- その①:左側のBTC+タブから「Earn」をクリック
- その②:Single+でBTC+にしたファームを選んでDepositをクリック
- その③:投入するBTC+の量を入力
- その④:「Deposit」をクリック

利回りやプロトコルのリスクを考えてファームを選ぶといいです。ぼくはautoFarmBTC+を利用しています。autoFarmは最初だけ0.1%の手数料がかかります。
その②:acBTC
ACoconutのもうひとつの魅力がacBTCです。これはクロスチェーンといって、「イーサリアム⇄BSC」などでBTCを運用したい時に使用できる技術です。以下の画像はイメージとなります。

https://medium.com/nuts-foundation/acoconut-the-first-cross-chain-btc-yield-aggregator-6aae5ebe4896より引用
- BNCのBTCB → イーサリアムのWBTC
- ネイティヴなビットコイン → BSCやその他のブロックチェーンへ
上記のようなユースケースを想定しています。メリットは、
acBTCのユースケース
イーサリアムへの手数料をかけずに行えること
送金ミスによる資金ロストのリスクを減らせること
が挙げられます。
他のブロックチェーンへ仮想通貨を移し替えることを「ブリッジ」といいます。ブリッジが必要な理由は、BSCとイーサリアム(ERC)では規格が異なるためお互いに仮想通貨を認識できないというイメージでOKです。
acBTCの具体的な使用手順を以下にまとめていきます。
- イーサリアム版ACoconutでWBTCを使ってacBTCをミント
- acBTCをBTCにブリッジ
- ブリッジしたacBTCをBSC版ACcoconutsでBTC+をミント
- BTC+をBSCで運用する
以上のような流れでブリッジすることで、イーサリアムで保有しているビットコインをかんたんにBSCで運用することが可能です。
手数料が高いデメリットの軽減とBSCの好況をうまく活用できおいしいプロジェクトですね。

https://medium.com/nuts-foundation/acoconut-the-first-cross-chain-btc-yield-aggregator-6aae5ebe4896より引用
記事を書いている2021年4月現時点ではPhase1のため、このブリッジ機能は解放されていません。Phase2以降がたのしみですね。
ACoconutのロックのメリットと使い方
ロッカー機能とは、BTC+をステイクした際に報酬として付与される$ACトークンを任意の期間中引き出せない状態におくことで報酬倍率をブースト(倍増)することができる機能です。
ロッカー機能のメリット
- ACの利回りをブースト(倍増)できる
- vACトークンを入手できる
ACの利回りをブースト(倍増)できる

Depositを増加した際は「Activate」のクリックを忘れずに
$ACトークンを所持している人はACトークンをロックするこで、代わりにvACトークンを入手し、$ACトークンの付与利回りブーストさせることができます。ACトークンの入手についてはDODOの利用がおすすめです。
DODOとは他のDEXよりも有利に両替することが可能なDEXとしてBSCで注目されています。ACoconutにも出資しているので協力関係にあるようですね。DODOの仕組みについては記事にまとめています。
【DeFi】DODO(ドードー)のPMM(プロアクティブマーケットメイキング)の仕組みを解説
色々の計算方法により導かれている数字がありますが覚えなくてOKです。結果を自動で計算してくれるボタン(Caluculate)を利用しましょう。
ロッカー機能で理解しておくところは3つです。
- ロックするACトークンの量
- ロックする期間
- デポジットに対応するブーストするために必要なvACの量
仮にロックするトークンの量を入力して、ロック期間を設定してからCaluculateボタンを押します。すると、Boost Your Earningsのタブで、どれくらいブーストできるのかわかります。
Max Boost Possibleが最大倍率(2.49×)で、そのとなりの「Min vAC」が最大倍率に到達するために必要なACトークンをDepositで結果的に得られるvACの量を指します。上記の図の場合、Min vACは8.70561959と表示がありますのでこの値になるようにACをロックすれば最大倍率になります。
DepositしたACトークンに対して発行されるvACの量は、「New vAC 0.00 Stimulated〜」のところに表示されます。
Min vACは、デポジットしたBTC+の量に比例しますのでこれを満たせば最大倍率にできるということ、Deposit金額を増額したりロック期間を伸ばしてブースト倍率が変わった時はActivateボタンをその都度クリックする必要があること、は覚えておきましょう。
ちなみに、ぼくは4年ロックしています。BTC+が引き出せなくなるわけではなく、単にロック機能の際に入力したACトークンの引き出しをロックされるだけなのでそこまで警戒せずに全振りしました。
Your APYのところが、DepositしたBTC+に対するAPY(年利)です。2.49倍された結果、約54%となっています。
ちなみに、VenusなどのSupply機能を利用して得られる利回りは大体XVS込みで5%がいいところです。ビットコインを預けるだけで、利回り50%超えはかなりおいしい運用ですね…。
vACトークンを入手できる
vACトークンを入手すると、上記のような利回りのブーストができたり、コミュニティにおける議決権を表明したり、することができます。
公式のミディアムではあまり上記以外の部分は詳しいことが書かれていませんでしたが、今後のインセンティブとして機能していくことになりそうです。
ロッカー機能を終了する
ロック期間が終了したら、新しいロックを利用する前に、ロッカーからACトークンを引き出しましょう。

Activateボタンはクリックするとオレンジになります。引き出しは「Withdraw」から
4年ぶりの再開…となるころには$ACが上がることに期待です…!
ACoconutsのはじめ方:まとめ
ACoconutのはじめ方をまとめていきました。
まずは、BTCBをBTC+にしてACトークンとその利回りを稼いでいくことがおすすめですね。
ACoconutはBSCで稼働しているものを利用しています。BSCを利用するためにはMetaMaskなどのウォレットの登録、バイナンスのアカウント登録が必要です。
登録方法などについてはこちらの記事で紹介していますのでぜひ参考にしてくださいね。
ビットコインの購入方法についてはこちらで紹介しています!
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