
こうした疑問にお答えします。
仮想通貨投資をはじめたい!と思っても、技術的専門的な言葉がたくさんあって記事を読んでもよく理解できない…なんてことが多発します。実際に仮想通貨投資を挑戦し始めたとき、ぼくもそうでした…。
こちらの記事では、仮想通貨投資に実際に取り組んでみた自分なりの経験をもとにわかりにくい「仕組み・始め方・具体例・課題」の解説をおこなっていきます。
この記事の結論はこちらです。
結論
- DeFiは既存の金融業界を破壊してしまいうる画期的なテクノロジー
- 仮想通貨分野の成長は右肩上がり早めの参入で先行者利益を得られる
- セキュリティ、運営体制に課題がないとはいえない
こうしたことがわかるように記事をまとめています。まだビットコインを持っていない方はこちらで購入手順を紹介しています。
【スマホで5分】ビットコインの購入方法を解説します【ビットコインの安全性と効率よく運用する方法】
こんな方におすすめ
- DeFiとはそもそもどんなものか知りたい
- 仕組みや具体的なサービス内容を知りたい
- DeFiのコンセプトトレンドを知っておきたい
- DeFiの課題を把握しておきたい
なるべく専門的な知識がなくてもわかりやすいようにしていきますが、どうしても使わなくてはいけない用語はかんたんに説明していきます。ブログ内で紹介している用語はリンクを貼りますのでよろしければ参考にしてくださいね。
目次
DeFi(Decentralized Finance) とは
DeFi(ディファイ):Decentralized Finance(分散型金融)とは、ブロックチェーン上に構築された金融アプリケーションのことです。お金をビットコインに変えたあと、貸付をしたり、預けたり、借りたり、といった「仮想通貨取引」をプログラムのみで実行することができます。
DeFiの対比となる銀行をイメージするとわかりやすいです。銀行には窓口の方がいて、融資担当者や営業担当者がいて…といった具合に業務には「ひと」が関わります。また、金融機関や証券会社のシステムでは、お金の取引は内部処理され、銀行員の決済が行われて送金処理や融資決定が行われます。
一方、DeFiでは、プログラムによって上記すべての処理が実行されます。一連の取引は全てネット上に公開され個人情報の特定はできませんが、取引履歴を見ることができます。改ざんできない仕組みになっているのですね。
DeFiでは「ひと」が関わらずにすべてプログラムによって処理がなされます。このブロックチェーン上の処理のことを「スマートコントラクト」といい、ユーザーはお互いにプラットフォームに手数料を支払い、ユーザー同士でお金のやりとりを行います。(こういったユーザー同士の関係性をP2P:ピアツーピアといいます)
DeFiではビットコインだけでなく、色々な仮想通貨が流通し取引が行われいてます。つづいては、仕組みや具体的なサービス内容についてみていきましょう。
DeFiの仕組みと具体的なサービス内容
DeFiの仕組みを知るために必要なことは3つあります。
その①:イーサリアムを理解する
その②:ブロックチェーンを理解する
その③:DeFiアプリの具体例を知る
この3つを把握すればDeFiの仕組みをざっくりと理解することができます。覚えることがたくさんあって大変ですが暗記しなくてOKです。「ふーん」という感じでまったく問題ありません。順番に紹介していきますね。
その①:イーサリアムを理解する

出典:イーサリアム公式サイト
イーサリアム(Ethereum)とは、新時代のインターネットの基盤といわれています。
- お金や支払いが組み込まれたインターネット
- ユーザーが自らのデータを所有できるインターネットで、アプリケーションにより情報が奪われることもありません。
- 誰もがオープンな金融システムにアクセスできるインターネット
- 企業や個人によって支配されない、公平でオープンにアクセス可能なインターネット
2015 年にローンチされた世界を牽引するプログラム可能なブロックチェーンです。
公式サイトからの引用
つまり、イーサリアムとはアプリケーションを作ることができる土台のようなものです。DeFiはイーサリアムで作られたアプリがほとんどです。DeFiのスマートコントラクトを実現させているのはイーサリアムのためなんですね。
その②:ブロックチェーンを理解する
ブロックチェーンとは、ネットワーク内で発生した取引記録を「ブロック」単位で格納して連結していくデータ構造のことです。個々のブロックには「取引記録」と1つ前に作られたブロックの内容を表す「値」がくっついています。どんどん作られていくブロックが数珠つなぎのように時系列に沿ってつながっていくデータ構造が「ブロックチェーン」と呼ばれる全体像です。
ブロックチェーンがなぜ、改ざんを防ぐ仕組みになっているかというと、「分散型の台帳」という役割があるからです。ネットワークにいるすべての人が同じ「台帳」をシェアしていることで、信頼性を確保しているのです。
ブロックチェーンについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事で紹介しています。
【初心者でもわかる】はじめてのブロックチェーンと分散型ネットワークのメリット
その③:DeFiアプリの具体例を知る
ここからはDeFiアプリの具体的なサービスを紹介していきます。DeFiの代表的な機能です。ステーブルコインの発行、ローンなどがさまざまなサービスがあります。
主なDeFiのサービス
- ステーブルコインの発行
- 担保ローン
- 分散型取引所(DEX)
1.ステーブルコインの発行
ビットコインは価格の急変が多く安定していませんが、ステーブルコインはUSドルなどと連動しており日常的に使用することや担保価値としての安定性を目的に利用されています。
2.担保ローン
これまでは、財務状況や業績などの評価を経たうえで融資金額がけっていされますが、DeFiなら「担保資産の提供」のみでかんたんにローンを組むことができます。
3.分散型取引所(DEX)
「DEX(Decentralized EXchange:分散型暗号資産取引所)」仮想通貨取引所のことをいいます。自分の資産を預けることなく、直接ユーザーのウォレットから取引きできるため、事業者が倒産するなどのリスクを軽減しているともいわれています。メリットとデメリットをかんたんにまとめておきます。
DEXのメリット
セキュリティが高い
手数料コストが低い
規制当局からの独立性
DEXのデメリット
アクセスを復元できない
サポートサービスがない
決済処理スピードが遅い
「分散型」という名前がついているとおり、中央管理者がおらずプログラムによって取引サービスが自動的に運営されます。一般的な株式取引所では「指値」といった具合にユーザーが値段を指定して、取引がきまります。DEXではこうした取引方法にはなっておらず、多くが「AMM:Automatede Market Maker」方式を採用しています。
理由はかんたんで、イーサリアムの取引手数料が高すぎて約定しなかった場合、何も得られていないのに手数料だけ発生するという状況になってしまうからです。

BSCで稼働しているパンケーキスワップでの流動性供給画面
そこで開発された方法がAMMという仕組みで、あらかじめユーザーが供給しているプール(貯蓄庫)からユーザーが交換したいペアを取り出されるようにしたのです。交換レートはスマートコントラクトにより、プールが自動で計算して提示します。
DeFiのコンセプトトレンドを知っておきたい
DeFiにはいろいろな可能性を感じますよね。変化が激しいので主要なコンセプトを紹介しておきますね。
イールドファーミング
イールドファーミングとは、DEXやVenusなどのレンディングプラットフォームを利用して、仮想通貨を供給して金利を得る運用モデルのことです。イールドは「利回り」、ファーミングは「耕す」です。
つまり、ビットコインをVenusにあずけると年利%の割合で金利が配布されます。放置するだけでもビットコインが増やしていくことができるわけですね。
逆に仮想通貨の借り入れを行うと利息を払います。これらの利息が貸している人の金利として支払われるわけですね。
流動性マイニング
流動性マイニングとは、DeFiを利用している報酬として金利の他にガバナンストークンを受け取る活動のことをいいます。Venusでいうと、Venusにビットコインを供給しておくと一定割合に応じて、「XVS(ヴィーナス)」がもらえます。XVSはあとで別の仮想通貨に交換してもOKですし、Venusの運営方針の対する投票権にもなっています。
XVSがもし急激に価格上昇したとしたら、おおきな利益となります。しかし、XVSのようなガバナンストークンは本来的に価値の担保があるものではないため、バブル期をすぎると一気に価格が下落する危険性も高いです。
Venusでのイールドファーミングやパンケーキスワップでの運用方法については、こちらの記事で図解で紹介しています。
【BSC Defi】Venus Protocolのはじめ方・使い方を図解【PancakeSwapとコンビで使う】
DeFiの課題を把握しておきたい
DeFiの投資は安全なのか?という率直な質問に対して答えは「リスクが高い」と言わざるをえません。新興DeFiプロジェクトが増えては消えていく、というのが現状でどこに投資してもこうしたリスクが消えることはありません。
また、正常に動作していたアプリが深刻なバグにより資金が取り出せなくなったり、多額の資金を溶かしてしまうこともあります。
分散型取引であるDeFiであっても一部中央集権的な管理方法であったり、管理者キーを開発側が有しておりプログラムの書き換えが不可能とはいえません。ガバナンストークンによる投票も、大口の投資家(おもに開発側が大口となっていることがほとんど)により民主的な意思決定ができない場合があります。
2018年Coincheckハッキング事件
2018年1月に国内の大手仮想通貨取引所のCoincheckがハッキング被害により580億円分のNEMが盗まれました。Coincheckは当時、中央集権管理によりユーザーの仮想通貨をウォレットに保管していました。
Coincheck社のウォレットにて保有仮想通貨の秘密鍵(パスワードのようなもの)をオンライン上で保存しており、マルウェアに感染したことで秘密鍵が流出しました。(その後相場のNEM価格下落により460億円超分をユーザーに返金対応しました)
DEXでは、秘密鍵はユーザーが保有するため、こうしたハッキングのリスクが低いといわれています。現在は、Coincheckはセキュリティチェックについて体制改善され、金融庁の暗号資産登録事業の許可を得て営業をしています。いまだ日本でのアプリダウンロード数1位を維持しているのはすごいですよね。
こうした取引所のハッキングから身を守るためには、自分のウォレットへ預けておくことで回避できる場合があります。有名で使いやすいトラストウォレットについて記事をまとめておきました。
トラストウォレットの操作方法を徹底解説!インストールからパンケーキスワップの遊び方まで
DeFiの仕組み:まとめ
DeFiというものがどのような仕組みで動いており、具体的なサービス内容をまとめていきました。DeFiは技術的な知識や金融の知識がないと理解がむずかしく、一度読んで見ただけではあまりイメージがわきません。
少額ではじめてみることで徐々になれてきて、操作方法やコツをつかんでいく方が飲み込みは早いと思います。実際、AMMで提示される仮想通貨の額がどのように計算されているか、といったことまでは把握できていません。
いまはライトユーザーでも手を動かしているうちに知識が深まりますし、ある程度の金額を投資しないと本気で学ぶ気にならないです。とはいえ、リスクが高い投資先であることは間違いないのでトライしてみたい方は、以下の「あわせて読みたい」記事から挑戦してみてくださいね。
日々新しいプロジェクトが出ていますので、今回の記事が基本的な情報を整理しておく機会になれば嬉しい限りです。
本記事では、ざっくりとした情報をまとめてきましたので、気になる方は「DYOR」あるのみです。Twitterでも仮想通貨や海外記事の翻訳のツイートをしています。ぜひフォローしてくださいね。
分散型取引所(DEX)とは何か? https://t.co/zgS7anyzye
【DEXのメリット】
・セキュリティが高い
・手数料コストが低い
・規制当局からの独立性【DEXのデメリット】
・アクセスを復元できない
・サポートサービスがない
・決済処理スピードが遅いとはいえインフラは中央集権的であることも多い
— ローレンス🗼|デジタルの魅力をわかりやすく (@LawrenceTokyo) March 13, 2021
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