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【DeFi】DODO(ドードー)のPMM(プロアクティブマーケットメイキング)の仕組みを解説

2021年3月30日

 

DODOってどんなサービスだろう?パンケーキスワップのようなDEXとはきいたけど、利用するメリットや仕組みを教えてもらいたいな…

 

こうした疑問にお答えします。

 

イーサリアムからBSCにローンチされ、他のDEXよりも有利に取引できると話題になったDODOの取引価格を決定している仕組みである「PMM(プロアクティブマーケットメイキング)」機能について、仕組みを技術的な知識がなくてもわかりやすいようにまとめました。

 

DODOの利用にあたっては「海外仮想通貨取引所バイナンスの登録」と「仮想通貨ウォレット(MetaMaskなど)」が必要となります。PancakeSwapの使い方がわかっているとより分かりやすいので参考にしてくださいね。

 




DODO(ドードー)とは

 

DODO DEXは20年8月に発表されたDeFiで、BSCチェーン上で稼働しています。Coinbase Venturesやバイナンスラボ、パンテラ、Three Arrows Capitalなど業界有名なVCから資金調達をした経緯があります。

 

DeFiのロックバリューランキングでは、2021年3月現在39位に位置しています。(defipulse参考

 

DODOは、イーサリアムとBinance Smart Chain(BSC)の両方のデュアルチェーンで公開されていて、DODOは他のDEXよりもお得にswapできるプロトコルとして注目されています。

 

以下で詳しくDODOのPMMについて紹介していきますね。




DODO:PMMのメリット

 

PMMとは、わかりやすく表現すると「いろんな仮想通貨取引所で取り扱われている価格より少し有利な金額で取引ができる」機能です。これまでの自動マーケットメイカー(AMM)のいいところをとったような機能といわれています。

 

PMM(プロアクティブマーケットメイキング)のメリット

  1. スリッページ(不利な価格で約定すること)を減らせる
  2. インパーマネントロスを減らせる

 

なぜ、これらのリスクを減少させることができるかについては、数学的な説明が含まれかなり難しくなります。興味のあるかたはこちらから。

 

以下では、DODO以外の取引所のデメリットを紹介し、こうしたデメリットを避けることができるという方向性で説明を行っていきます。

 

PMMによりリスクを減らせる理由

 

これまでの中央集権的な取引所や、AMM(自動マーケットメーカー)には、以下のようなデメリットがあります。

  • 取引所のデメリット:取引量が多いメジャーな仮想通貨の取引には優れているが、マイナーな通貨になると注文量が薄くなり、スムーズに取引できない
  • AMM(自動マーケットメーカー)の弱点:マイナーな通貨でも流動性を確保できるが、取引が多い大型の仮想通貨を大量に約定させる場合、流動性は取引所形式の方が優れる

 

結果、若干不利な価格で約定されてしまうスリッページ(不利な価格で約定してしまうロス)を発生させてしまいます。

 

PMM(プロアクティブマーケットメーカー)は、この2つとも異なる方式のアルゴリズムにより約定価格を決定するため画期的な点であると評価されています。

 

以上がPMMのざっくりとしたイメージですが以下のとおりまとめておきます。

 

DODOのPMMのおもな特徴まとめ

 

  1. 市場価格付近の区間をフラットな状態を維持するように価格を決定する
  2. インパーマネントロス(価格変動損失)が少ない
  3. 出金手数料がある

 

市場価格付近の区間をフラットな状態を維持するように価格を決定する

1点目は、ある仮想通貨の価格上昇局面にある場合に、市場価格付近の価格上昇をおさえてフラットな状態を維持するよう積極的に調整します。これがプロアクティブ(=積極的な)の意味につながります。

 

いくつかの要因による価格の上昇しすぎ、下がりすぎを抑制して市場価格に近い状態を実現するよう調整します。

 

インパーマネントロス(価格変動損失)が少ない

2点目は、インパーマネントロス(価格変動損失)のリスクについてです。インパーマネントロスとは、流動性ペアトークン(LP)を引き出した時に、預けた際の価格よりも損してしまう状態(ウォレットでガチホしていた場合より目減りしてしまう損失)のことです。

 

DODOでは積極的にLPを引き出す時に預けた分を取り返すことを保証するように価格を上昇させます。つまり、BTCB/BNBのペアの場合ベースのトークンであるBTCBの価格を少しだけ上昇させて、BTCBを売って利益を得られるようにインセティヴをかけます。

これによりプール内のトークンがLPの数と一定になるように調整され、流動性を提供した人が引き出しを行う際に発生するインパーマネントロスのリスクを軽減しています。

 

出金手数料がある

3点目は出金手数料です。LP後に出金を行う際、価格の変動幅があまりにも大きくなりすぎてしまう場合に、アルゴリズムによって出金手数料を徴収します。これはLPを提供している人たちに分配されるようになっています。価格を安定化させるインセンティヴですね。基本は出金手数料はかかりません。




DODOのPMM仕組み:まとめ

 

今回は、他のDEXよりもお得に取引ができるDODOの特徴であるPMMについて紹介しました。

 

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  • この記事を書いた人

ローレンス

クリプトに没頭している会社員です。暗号資産の儲け話よりも、テクノロジーに興味があり、ブログ、メルマガ、ポッドキャストなどでWeb3関連のトピックをやさしく解説しています。クリプトにまつわる情報はスピードが速く複雑ですが、Web3領域で活躍できる人材を目指して一緒に学習していきましょう。

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