
こうした疑問にお答えします。
仮想通貨が盛り上がり、NFTという分野に投資が集まっている…?まずはどんな技術なのか、ざっくりとしたイメージがわかるようまとめていきます。
この記事でわかること
- NFTとはどのような技術なのか
- NFTの市場規模や具体例
- NFTの課題
- NFTの今後の方向性
以上をまとめていきます。
細かい内容は多少はぶきつつ、前提知識がなくてもわかりやすいことを心がけていきましたので安心してくださいね。
NFTとはどのような技術か
NFT(ノンファンジブルトークン)とは、代替性がないデジタル資産のことを指します。
代替性がないというのは、身分証明書、資格免許などが具体例です。たとえ免許を他人から借りても、代わりに自動車の運転をしてもいいことにならないように、その人にとって固有の価値があるものということです。
NFTとは
もう少し具体例を紹介させていただきますね。
例えば、有名人にサインしてもらった本があったとします。この自分の名前をサインしてもらったものは自分だけのものですよね。自分の名前意外が書いてあっても嬉しくないと思います。自分の名前が書いてあるから価値を感じる。これが代替不可能という意味に近いです。
1万円=1万円で価値は同じです。あなたが持っているお金と相手が持っているお金を入れ替えたとしても、それはなんの問題もおきません。価値はおなじでユニークなものではないからですね。
仮想通貨もこれは同じで、BTCやイーサリアムも代替性はあるものなので、お金と同じです。友達にあずけたBTCを財布からより分けてわざわざ渡すわけではないですよね。
NFTを応用することでブロックチェーンの技術を応用し、コンテンツの管理や転売、偽造ができない仕組みを導入していくことにより、著作者や正規購入者の利益を守ることもできます。
ブロックチェーンは改ざん、不正できない技術なので、履歴がずっと残っていくイメージです。身近なところで役に経つ機会があり、仮想通貨の分野だけではない分野での応用が期待されています。
NFTの市場規模と具体例
NFTの市場全体の価値は、2020年末までに705%増加して3億3,800万ドルになり、上昇傾向にあります。
NFT分野には、ゲーマーやコレクターがおり、ユニークな資産の変更不可能なオーナーとなることができるので、プレイヤーは仮想空間に土地を購入して売買することなどにより、お金を稼ぐひともいます。
仮想空間の区画に1億6000万円の値段が付けられ売却されたニュースもありました。
https://www.coindeskjapan.com/99039/
仮想空間に現実のお金で1億円以上の値段がつく…というのはあまりイメージにしにくい話であるかもしれません。ゲームに課金をするように財産や投資先として不安定なものなのでは、感じる方もいると思います。
しかし、NFTはブロックチェーンにより資産や固有性(ユニークさ)を担保さらたデジタル資産として取り扱われているのです。
NFTが利用されている具体例
先程の例でも少し触れましたが、どんなところでNFTが使われているのかを紹介していきますね。
ゲーム「クリプトキティ」

出典:CryptoKitties公式サイト
NFTの特徴をつかった世界初のブロックチェーンゲームです。自分が育てた猫と他の猫を交配させたりして新しいキャラクターを生み出したり、育てたりする育成ゲームです。
他のどのユーザーとも被ることが決してない自分だけの猫ということになると愛着も湧きますよね。
「サンドボックス」

出典:The Sandbox公式サイト
自分のキャラを作成してゲーム内で販売したり、土地を作って売買をすることができます。例えば、FinalFantasyのアイテムがドラクエではつかえないというように別のゲームであれば互換性もなくゲームが終わるとただの思い出になってしまします。
サンドボックスでは、ゲームを辞めようとおもったらアイテムやキャラクターを資産として販売して、次のひとに引き継ぐことができます。
「OpenSea」

出典:OpenSea公式サイト
NFTのゲームのモンスターやアイテム、アートを購入したり、販売できるサイトです。高額な値段がついたりして売買されることもあります。
キャラクターやアイテムではなく、自分の「自撮り写真」を販売している人もいます。モデルやインフルエンサーなどが商品販売ツールの一つとして利用しているわけですね。
デジタル上の絵画や美術品についてもNFTを応用することができ、OpenSea上で売買されています。本物の証明がかんたんで、偽物を疑うコストがないというメリットがあります。
著作者への正当な利益の還元ができるといったメリットもあり、本の作者には2次販売では著作者に利益が入らないが、NFTにより利益が著作者に還元できる環境をつくることは理論上可能といわれています。
Defi(分散型金融)
Defi(ディファイ)とは、分散型金融といわれ、ブロックチェーンなどの技術を応用した金融を指します。
土地の権利書、株券、土地を担保にしてNFT化したブロックチェーンにより利息の支払いや契約が簡単になるといわれており、わざわざ銀行を仲介して、やりとりをする必要がなくなり生産性があがります。
NFTの課題

出典:https://cryptoart.io/data【2021年でのNFTへのアート資産価値の金額を現した表】
NFTは、ユーザーがイーサリアムに慣れていることを前提としています。つまり、コレクターは仮想通貨のひとつであるETH(イーサ)を仮想通貨取引所で入手し、NFTを購入します。
NFTの購入にあたっては複数のトランザクション(手数料のかかる手続き)を重ねなくてはならず、最低でも1万円以上の費用がかかってしまうことがしばしば起こります。
こちらの記事で紹介されていますが、手数料を減らす手段はあるとはいえ、イーサリアムの技術に慣れていないと、知識がゼロでは操作は難しいです。
こうしたハードルがあるため、広く一般に普及するまでに至っていないことの原因です。
NFTの今後の方向性:NFTは日本で使われるのか?
NFTは今後、日本に浸透していくと思います。
実際、集英社が海外販売事業にNFT技術を導入することが発表されました。漫画というアートを海賊版から守ることなどを目的に事業が展開されると言います。
今後、集英社以外でも自社の著作権やなんらかの権利を守ったり、利益を増やしていく手段として、もしくは転売不可能なチケットの発行など、わたしたちの身近な生活に気づかないうちに導入されるのかもしれないですね。
いまではメルカリはすっかり浸透しています。最初は恐る恐るだったこともだんだんと知っていくことにより、使っていくうちに安定してくるんですね。
NFTは仮想通貨の成熟しつつある1つのセクションというのが現状ですが、今後はNFTという分野自体が大きな市場となっていくことは考えられると思います。
デジタルアートという分野への投資金額が以上なほど増加していることもこうした背景になるでしょう。今後は、アートなどの分野から幅を広げ、ゲーム、担保ローン、オンラインサロン、不動産などと利用範囲がひろがり、わたしたちの生活がちょっとずつ便利になるよう、NFTが利用されるようになることが楽しみですね。
オンラインサロンでの利用については、NFTを「会員券」のような使い方で販売します。たとえば、アメリカの経済誌のForbsでは広告なしの有料会員券をイーサリアムでNFTとして販売しています。これは他人に譲渡できますので、入手してから必要なくなったとしても価値をもとに販売することができるメリットがあります。
https://www.coindeskjapan.com/31860/
NFTってどんなもの?:まとめ
NFT技術について、おさらいしたいと思います。
NFT:まとめ
- NFTとは:デジタル上の代替不可能な資産のこと
- NFTのメリット:改ざん、コピーできない。流通経路が明確で、海賊版を防止できる
- NFTの課題:イーサリアムへの知識と慣れが必要。手数料が高くて扱いにくい
- NFTの将来性:ゲーム、担保ローン、オンラインサロン、不動産などさまざまな分野で利用されている
以上、おおまかなNFTのイメージがつき、少しでも興味がわくきっかけになればと思います。
仮想通貨の市場規模は上昇傾向です。有名なビットコインには、大企業が投資をはじめ、NFTなど成長分野がなお控えています。この機会に、仮想通貨に挑戦してみようかな…!とおもった方には、ビットコインの購入方法をまとめたこちらの記事がおすすめです。