
こうした悩みにお答えします。
パンケーキを焼くだけでどうやらお金を稼ぐことができる…?少しおかしな話ですが、理屈がわかると納得できます。仮想通貨の知識がゼロでもわかるようにまとめていきますね。
この記事がおすすめな方
- PCを使わずスマホのみで仮想通貨の取引をしたい
- まずは少額(1〜3万円)で仮想通貨に触れてみたい
- パンケーキスワップのうさぎがかわいいから遊んでみたい
仮想通貨はIT知識と金融知識が割とないと、ふつうの解説記事を読んでも、よくわからない…ということがたくさんあります。実体験ですが、ぼくもそうでした。そうした経験を活かしてできるだけわかりやすい内容を心がけましたのでお役に立てれば幸いです。
なお、Web3に興味のある方、Web3関連の情報収集を効率化したい方に向け、話題のプロジェクトやトピックを無料のニュースレター(メルマガ)でやさしく解説しています。毎週水曜日朝6時に配信しておりますので、情報収集にぜひお役立てください。クリプトを楽しみながら一緒に学習していきましょう。
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目次
PancakeSwap(パンケーキスワップ)とは
パンケーキスワップ(PancakeSwp)とは、バイナンススマートチェーン(略してBSC)というブロックチェーンで動作している、仮想通貨の分散型取引所サービスです。2020年9月に開発稼働されました。
とてもかんたんにいうと、バイナンスという大手取引所が運営する仮想通貨の「預けたり交換ができる」サービスです。
DEX(分散型取引所)でできること
- Swap(スワップ):仮想通貨の交換
- Liquidity(リクイディティ):仮想通貨を供給して利息ボーナスをもらう(流動性の供給ともいいます)
分散型取引所として先行していたユニスワップの仕組みを模し、AMM(自動マーケットメーカー)の仕組みを採用しています。AMMとは、全員の資金をプールしておく「ステーキング」機能をとおして、預金者がリターンによりパンケーキスワップのボーナスであるCAKE(仮想通貨)を得ることができます。
パンケーキスワップが人気となり、CAKEの取引高は急増中で数ヶ月で倍以上の価格になっています。(2020年2月現在では1CAKE=15米ドルくらい)人気の理由には、手数料が安いことが言われています。
パンケーキが1枚15ドル(=1,500円くらい)と考えると不思議な世界観ですが、金額の変動幅が大きくギャンブル性も高いのが現状です。
PancakeSwapで仮想通貨を増やすイメージ
- 仮想通貨を預けるとCAKEなどの仮想通貨がボーナスでもらえる
- CAKEを預けることにより、さらにCAKEがもらえる
- CAKEを他の仮想通貨に交換する
- 交換した仮想通貨を別の仮想通貨と交換する
- 保有している仮想通貨を現金にかえる
こうした仕組みとなっています。
CAKEの価格次第ですが上昇傾向だからこそ話題となり、若干バブルになっているのですね。他のプラットフォームだと手数料が手続きごとに1回4,000円くらい、パンケーキスワップだと1回20円くらい(2020年2月現在)なので、かなりお得ですよね。
(手数料が安い理由はバイナンスが中央管理していていること、バグなどで資金が引き出せなくなったりするリスクなどがあるからです)
MetaMaskとトラストウォレット
PancakeSwapを始めるためには、仮想通貨用のお財布を用意する必要があります。有名なところでは「MetaMask(メタマスク)」と「トラストウォレット」の2つに人気があります。操作がかんたんで、扱いやすいからですね。
MetaMask
トラストウォレット
iOS、Android両方ともダウンロード可能です。
今回はMetaMaskの登録方法をもとに、PancakeSwapをスマホで使用する方法を解説していきますね。(フィッシング詐欺が横行しているようですので偽サイトに注意してください。上記は公式サイトです。)
PancakeSwapのやり方・始め方
大まかな手順は以下のとおりです。詳しくひとつずつ図解で紹介していきますね。
その①:MetaMaskをBSCネットワークに接続
その②:コインチェックなどの日本円と仮想通貨を交換できるサイトでビットコイン(BTC)を交換
その③:バイナンスへBTCを送金
その④:バイナンスでバイナンスコイン(BNB)を手数料用にビットコインの1割分交換
その⑤:バイナンスからMetaMaskにビットコインとBNBを送金(BEP20を必ず選択)
その⑥:MetaMaskをPancakeSwapと接続
バイナンスの口座にBTCと少しのBNBが入金できている状態になったら準備OKです!以下の説明はコインチェックでビットコインを購入した例を元に解説していきますね。
その①:MetaMaskをBSCネットワークに接続
MetaMaskは初期設定だとイーサリアム用のお財布になっており、BNBを送金しても金額が表示されません。
なので、BNBを表示させるために、MetaMaskにBSC(バイナンススマートチェーン)用のネットワークを登録します。これをしないと、バイナンスからBNBを入金できない=PancakeSwapでパンケーキを焼けません。
MetaMaskをインストールした画面の左上のメニューアイコンをタップします。
Setting(設定)タップしてNetworks(ネットワーク)を選択します。
ネットワークにはMetaMaskに初期設定で登録されているネットワークが表示されています。下にあるAdd Network(ネットワークの追加)をタップ。
すると、ネットワークの登録画面になります。以下の図の内容ように入力してください。
コピペ用
Network Name:Binance Smart Chain
RPC Url:https://bsc-dataseed.binance.org
Chain ID:56
Symbol:BNB
Block Explore URL:https://bscscan.com/
ネットワークが追加できたら、RPCネットワークのところにBSCが追加されたことを確認してください。
その②:コインチェック
などの日本円と仮想通貨を交換できるサイトでビットコイン(BTC)を交換
コインチェックでアカウントの登録を行い、口座を開設します。
その③:バイナンスへBTCを送金
(テスト送金必須!!)
バイナンスへの入金や出金はこちらが参考になります。
https://crypto-times.jp/binance-transfer/
バイナンスは日本円を取り扱っておらず、日本円を取り扱っている取引所から送金する必要があります。
クレジットカードで購入できないこともないのですが、手数料が高いので日本円があるコインチェックからバイナンスに送金する方法をとっています。
その④:バイナンスでバイナンスコイン(BNB)を手数料用にビットコインの1割程度を交換する
時価で金額が大きくかわるため具体的な金額をお伝えしにくいところですが、ぼくが一番初めに手続きの確認用に入金したのは0.005ビットコインです。
以下の図を参考にビットコインとBNBを交換してください。後々、BNBは手続き代で多く持っていても問題ないので、このあたりは厳密な金額を決めなくてもOKです。ビットコインもBNBもPancakeSwapで交換したりできます。
バイナンスの口座にBTCと少しのBNBが入金できている状態になったら準備OKです!
その⑤:バイナンスからMetaMaskにビットコインとBNBを送金(BEP20を必ず選択)
バイナンスの出金画面から自分のMetaMaskへ送金します。バイナンスの送金画面のWithdraw (引き出し)をタップして、自分のMetaMaskの口座アドレスをコピペします。
MetaMaskの画面をひらいて、0x…からはじまるところをタップすると口座アドレスがコピーされます。これをバイナンスの送金画面の受取口座の欄にコピペすればOKです。
(テスト送金必須!!)
画面が確認しやすいのでこちらはPC画面です。
バイナンスからMetaMaskに送金する時は規格を選択できます。ここで必ずバイナンススマートチェーン(BSC)BEP20の規格を選択して送金してください。これ以外を選んで間違えてMetaMaskに送金すると資金ロストします。
かならず送金テストを行うクセをつけておくといいです。ミスしてしまっても勉強代として納得できる額をテストしましょう。
その⑥:MetaMaskをPancakeSwapと接続(注意点あり)
MetaMaskの左上設定画面にある「Browser(ブラウザ)」を起動するとMetaMaskのホーム画面になります。検索窓で「PancakeSwap」と入力します。
PancakeSwapのサイトにはいると、右上水色のConnectボタンをタップします。
このサイトとMetaMaskをコネクトしますか?というポップアップがでますのでコネクトをタップします。
注意ポイント
MetaMaskでPancakeSwapのコネクトを行っても、接続がうまくされない症状が発生することがあります。対処方法をあげておきます。
1:ページをRefreshする
2:アプリや端末を再起動する
3:ネットワークを変更する
3:ネットワークの変更は以下のとおりです。
MetaMaskのネットワークはさきほど設定したBSCに接続されているかと思います。これをイーサリアムなどの他のネットワークに変更し、またBSCに接続しなおします。
右上のConnectに自分のMetaMaskの口座アドレスが省略して表示されたらOK!これで、MetaMaskとPancakeSwapの接続ができました。
PancakeSwapのおすすめペア
PancakeSwapを実際に使って、パンケーキを焼く方法(CAKEを増やす)をかんたんにまとめておきます。
ここからの交換手続きやLiquidity(流動性)の供給には手数料(=ガス代)がちょっとずつかかります。なるべく少ない工数で手続きが終わるようにするのがコツです。
例として、BNBとBUSD(米ドル価格に連動しているバイナンスの仮想通貨)をペアにしてAdd Liquidity(流動性の供給)を行いLP(Liquidity Provider)トークンをもらってみましょう。(BNBとBUSDのペアは中リスク中リターンと言われています)
上記図のように設定して金額を入力。Supply(供給)ボタンをタップします。少し時間がたつと、下の方にあるLP TOKENS IN YOUR WALLET(自分の財布にあるLPトークン)に数字が入ったらLPトークンの入手完了です。
LPトークン(ここではBNBーBUSDペアのLPトークン)は、誰かがBNBとBUSDをPancakeSwap上で取引する際に利用されることに使われます。つまり、LPトークンは預けたことを証明する手形(証明)のような意味があります。
このLPトークンをもって、メニューのFarmsに入ります。Farmsでは、LPトークンのペアごとにCAKEを稼ぐためのLPトークンをStake(ステイク)する組み合わせがたくさんあります。この中から「BUSD-BNB LP」を見つけます。
(ステイクとは、ステイクホルダーをイメージするとわかりやすいです。杭を刺すという意味がめいんですがお金を出資して利害関係人となりリターンをもらえる立場になるといった意味がわかればOKです)
はじめてLPトークンをステイクするときは、Approve Contract(契約を承認する)をタップします。この時すこし手数料を消費します。「+」ボタンをタップして、ステイクを行います。ここはMaxで入力してOKです。
ステイクが完了すると、BUSD-BNBペアにステイクした量が表示されます。その上の「CAKE EARNED(CAKEを稼いだ分)」の数字がちょっとずつ時間が経つごとに増加していきます。これでHarvest(ハーベスト=収穫)ボタンをタップすることでCAKEを収穫していくことができるようになりました。
パンケーキを増やしていく準備はここまでとなります。これであなたもパンケーキを焼くことができるようになりました!!
さらに、メニューのPoolsから「CAKE Pool」を選択するとCAKEをステイクできます。これでCAKEからCAKEを生み出すことができるようになります!
ある程度たまったら、CAKEをPoolにステイクして複利で増やしていきましょう。APR(年利)が100%超えるほどの感覚を味わってみましょう。
PancakeSwapからの出金方法
出金方法は、ここまでやった方法の反対のことをひとつずつ行えばOKです。バイナンスの場合、0.001BTC以上でないと出金できないです。手数料はどんな金額でも0.0005BTCかかります。
簡単な流れ
- FarmsでLPトークンを「ー」ボタンをタップして引き出す
- LiquidityでペアのLPをそれぞれもとの仮想通貨に戻す
- PancakeSwapでCAKEなどを希望の仮想通貨に交換
- バイナンスにMetaMaskから送金(BEP20規格で!)
- バイナンスで希望の仮想通貨に変換
- バイナンスから日本円を取り扱っている取引所へ送金
- 日本円で引き出す
こうした流れになります。入金の際と同じですが、出金もテスト送金を試しながら戻すことがおすすめです。
スマホでPancakeSwapを使う方法:まとめ
スマホでPancakeSwapを使う方法を紹介させていただきました。バイナンスの管理化にあるとはいえ、非常に手数料が安く少額でもはじめることができることで、仮想通貨初心者でも手が出しやすいのではないでしょうか。
PancakeSwapと組み合わせばっちりなサービスが「Venus」です。ふたつを組み合わせて使うとよりいっそう効率よく運用していくことが可能です。こちらでは、PancakeSwapとVenusを組み合わせて運用方法を具体的に解説しつつ、Venusを使用する上で必ず知っておきたい注意点を説明しました。(前提知識ゼロでもOKです)
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2021年5月からオートコンパウンディング(自動複利)機能がPancakeSwapに追加されました!
自動で増やしてくれる機能なので初心者におすすめなプールです。知らないと損する手数料についても書いてありますのでチェックしておくことをおすすめします。
PancakeSwapの自動複利機能を解説!オートコンパウンディングのメリット・デメリット【Swamp Financeの利回りと手数料を比較】
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