
こうした疑問にお答えします。
イーサリアムの大規模DEXであるSushiSwapがSolanaのRaydiumに移植されることで話題となりました。
SolanaのネイティブトークンのSOL(ソラナ)は2021年1月より急上昇しており今後期待されているブロックチェーンと言われています。

2021年1月から価格は17倍以上に高騰(コインマーケットキャップより)
さらに、イーサリアムの手数料の高さやトランザクションの遅さを解決するための提案により、Solanaブロックチェーンで稼働しているDEXのRaydiumのTVLが上昇しています。
そんなBSCよりも幾分、分散型で手数料が安く、トランザクションが高スピードと言われているブロックチェーンの「Solana」を利用してみようと考えている方のためにわかりやすくまとめていきます。
本記事の内容
- Solanaとはどんなブロックチェーンなのか
- Solanaをはじめる方法
- SolanaでおすすめなDEX「Raydium」の使い方
- Solanaの特徴やメリット・デメリットまとめ
本記事では、海外のDEX(分散型取引所)やBSC(バイナンススマートチェーン)でのDeFiに慣れている方に向けた記事です。
DEXってなに?ビットコインってどうやったら買えるの?という方は以下の記事でやさしいロードマップをまとめていますので参考にしてくださいね。
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目次
Solanaとはどんなブロックチェーンか
Solana(ソラナ)は、かんたんに表現すると「安くて速い」ブロックチェーンです。どれくらい安いのか、どれくらい速いのかについて紹介します。
手数料が安い
例えばBSCのパンケーキスワップでは一回の処理に0.001BNBくらいかかります。これは大体50円くらいです。(2021年4月現在)
それがSolanaでの手数料はネイティブトークンである「SOL(ソラナ)」を支払いますが、実行処理には大体0.000005SOLで処理できます。
1SOLが大体、3,000円くらいなので1円(0.015円)以下の手数料ということになります。まず手数料で負けるということがなくなります。(2021年4月現在)
トランザクションが速い
高速処理と言われてもどれくらい?となりますが、たとえばバイナンススマートチェーン(BSC)のトランザクション速度は1秒間50から100くらいといいます。ちなみにビットコインは1秒間に数十トランザクションです。
Solanaの場合、1秒間に5万トランザクションです。1,000倍以上です。これは勝負にならないほどの速さ。このスピードはクレジットカードなどのVisaと同等レベルといわれています。
これだけシンプルなメリットがあり、なおかつIDOプラットフォームのSolstarterなどが用意されているということで、SOLの価格上昇ともあわせて期待が集まっているわけですね。
※IDOとはイニシャルデックスオファリングの略で、新興分散型取引所の資金調達やセールをするプラットフォームです。
Solanaの特徴:PoH(Proof of History)
どうしてSolanaはこのようなメリットがあるのでしょうか?公式サイトにはさまざまな技術が紹介されていました。
なかでも画期的なのが「PoH(Proof of History)」というトランザクションの処理方式です。ブロックチェーンの情報が正しい情報であることを証明する処理方法のひとつです。
あまり詳しく説明するとむずかしくなってしまいますが、かんたんにいうと、ビットコインなどが採用しているPoW(Proof of Work)は分散しているノード(ネットワークに参加している端末)ひとつひとつに確認を行っているので時間がかかります。
これに対して、SolanaのPoHでは、ノードが公開しているリファレンス(参照元となる情報)を確認して、自分のブロックチェーンの情報が正しいことを証明します。つまり、相手方ノードからの応答を待つ作業を省いてリファレンスを参照することで正しい情報として処理します。
もっとかんたんいいうと、一人一人に口頭で点呼をとる(PoW)よりも、あらかじめ◯とか×の看板を掲げてくれていた方が見るだけ(PoH)で意思伝達がはやいよね…というイメージの話です。
Solanaをはじめる方法

Solanaチェーンの協賛企業。これだけの企業やDeFiに長期的な連携を行なっていく予定があります。
Solanaをはじめる方法を3つのステップで解説します。
- その①:国内取引所でビットコインを買う
- その②:海外取引所FTXでアカウント登録してSOLを交換
- その③:Solletを登録してSOLを送金
その①:国内取引所でビットコインを買う
Solanaを運用するための資金を用意します。BTCやETHなどを日本円で購入しておきます。
おすすめはコインチェックです。まだ登録していない方はスマホがあれば5分ほどで完了します。
まずは1万円くらいから投資OKです。(最低購入額は0.005ビットコインです。)
送金先のアドレスをコピーして出金を行いましょう。
もしビットコインの購入方法がよくわからないという方がいましたらこちらの記事で初心者向けの紹介をしていますのでどうぞ。
その②:FTXでアカウント登録してSOLを交換
Solanaと相性の良いFTXを利用するのがいいです。もしくはすでにアカウントを登録しているBinanceを利用してもOKです。
海外の仮想通貨取引所は日本の金融庁の事業者登録を受けていませんので、利用は自己責任でお願いします。
海外仮想通貨取引所でアカウント登録
必ず公式サイトであることを確認する必要があります。
公式サイトはこちら(こちらのリンクでアカウント登録すると手数料がお得になります)
メニュバーから「WALLET」をクリックしてデポジットを選びます。
表示されたアドレスにビットコインを送金します。ビットコインの場合、着金にわりと時間がかかります。
送金の際は、テストをお忘れなく…
MarketでビットコインでSOLを交換する
Solanaのガス代の支払いやLPペアを作るためのSOLを交換しておきましょう。ここでRaydiumのトークン「RAY」を入手しておいてもOKです。
その③:Solletを登録してSOLを送金
イメージはバイナンスからMetaMaskに送金するような感じです。まずは、Sollet(ソレット)を登録します。ちなみにMetaMaskはSolanaに対応していません。
Solletとは、Solanaブロックチェーンに対応している仮想通貨Webウォレットです。
以下はおおまか流れです。
Solletのアカウント登録方法
- その①:Solletにアクセスしてウォレット開設
- その②:Chromeの拡張機能をダウンロード
- その③:Solletと拡張機能を接続する
その①:Solletにアクセスしてウォレット開設
こちらからアクセスしてSolletを登録します。
Web Walletをクリック。
「Create New Wallet」の画面にきたら、「Seed Word」を紙などオフラインにメモしておきましょう。SeedWordは秘密鍵なので、これを誰かに知られてしまうと資産を抜き取られてしまいます。管理には十分注意してください。
「I have saved theses words in a safe place」にチェックをして、右下の「CONTINUE」をクリック。
「Choose a Password」画面にきたらパスワードを設定して、右下の「CREARW WALLET」をクリックして完了です。
その②:Chromeの拡張機能をダウンロード
ダウンロードはこちらから。ぼくが拡張機能として利用しているのは汎用性があり便利なMathWalletです。
Chromeブラウザの拡張機能(エクステンション)からダウンロードします。
その③:Solletと拡張機能を接続する
拡張機能のダウンロードが終わったらブラウザの右上からMathWalletを起動します。
「Switch Network」をクリックして、「Solana Mainnet Beta」を選択します。
次に、+ボタンをクリックして「Import Wallet」からSolletのSeedWordを入力して接続完了です。
SeedWordの確認方法は、
Solletのアカウント画面右上の「ACCOUNT」をクリックして「Export Mnemonic」をクリックして表示できるのでコピペすればOKです。
SOLを送金する
手順は、SOLのアドレスコピー→取引所でWithdrawになります。
まず、Solletのアカウント画面の下矢印をクリックしてから現れる、「RECEIVE」をクリックします。
表示されたDepodit SOLの欄のアドレスをコピーします。
次に、FTXのメニューの「Withdraw」をクリックして保持しているSOL(もしくはRAY)の量を入力します。
ここで、さきほどコピーしたアドレスを貼り付けます。
2段階認証している方は認証して「Withdraw」をクリックして完了です。しばらくするとSolletの中にSOL(もしくはRAY)が入金されます。
SolletにSOLをいれたあと、メニューの右上にある「+」をクリックして、RAYをAddしておきましょう。これをしてからRAYを入金することをおすすめします。
SOLとRAYがSolletに入っている状態になったら準備OKです。Raydiumを利用して、LPトークンを作ってファーミングしてみましょう!
SolanaでおすすめなDEX「Raydium」について

Raydiumのファーミング一覧
Solanaの低コスト高スピードを体感するのにおすすめなDEXとして「Raydium(レイディウム)」があります。
公式サイトから「Launch app」をクリックします。
Raydiumの特徴は以下のとおりです。
Raydiumの特徴
- トランザクションが速くて手数料が安い(Solanaのおかげ)
- Tradingメニューから指値注文ができる
- 中央集権的なBSCよりも分散化されているSolanaに移る動きもありそう
イケハヤさんのメルマガ読者限定のブログでも紹介されていました。

Raydiumの指値注文画面
そのブログの中で語られているなかのSolanaのデメリットとしては、EVM互換性がないということが指摘されています。
EVM互換性とは、EVM(Ethereum Virtual Machine)といい、イーサリアムで稼働しているDappsが移植できるかどうかを意味しています。つまり、Solanaでは、イーサリアムのDappsのソースコードを利用してSolanaで動かすことができないということになります。
ここが、デメリットとと言われる点です。しかし、SushiSwapがRaydiumに移植されるなどいくらでも方法はありそうです。判断がむずかしいところですが、期待せざるをえませんね。
Solanaをはじめる方法とメリット・デメリット:まとめ
今回の記事では、Solanaを始める方法から、次期PancakeSwapといわれているRaydiumについて紹介しました。
ガス代の安さやトランザクションの速さなどシンプルな魅力のあるSolanaが好きになる人が増やすことができれば幸いです。
これからもわかりやすい情報を心がけておりますので、よければTwitterもフォローお願いします!
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