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話題の音声SNS「Clubhouse」の始め方とSNSの方向性【なぜ招待制か】

2021年1月30日

2021年1月に日本でiOS限定Appとしてリリースされた音声SNSの「Clubhouse(クラブハウス)」についてご紹介します。

 

ネットニュースやSNSで口コミにより話題となっている「Clubhouse」ですが、どうやらすぐに使い始めることができないらしい…

 

Clubhouseってなに?
どうやって登録して使うの?
ほかのSNSってどうなるの?

 

こうした疑問にお答えします。

 

公式サイトはこちらから。

https://www.joinclubhouse.com/





Clubhouse(クラブハウス)とは

Clubhouseとは、音声のみでコミュニケーションを行うことができるSNSのことです。ホストがルームと言われる「トークルーム」を作成し、ユーザーはルームを行き来して会話を楽しむことができます。

 

テキストでのコミュニケーションを取ることができず、会話は録音されず残らないので、後からきくことができません。そのため、ライブ感や刹那的な出会い、インタビューなどのリアルタイム配信、思いもよらないアドリブでのコミュニケーションが話題となり、アメリカシリコンバレーを中心に利用されていました。

 

日本では2021年1月に上陸し、テック界隈や著名人を中心にユーザーが増加。今後も増加していくことが予想されており、「音声版Twitter」と言われています。

 

共同創業者のひとりである「ポール・デビッソン」はスタンフォード大卒業後、2007年にMBA取得。画像探索ツール「Pinterest」のエンジニアの経験があります。この経験を活かしてClubhouseが開発されました。



ユーザー数と株価

ユーザー数は2021年1月の時点でWAU(Weekly Active User)は200万人といわれています。シリーズBの資金調達ラウンドでユーザーのマネタイズ機能を追加することを発表し、ユーザー増加の勢いはさらに上昇傾向です。

 

2020年3月にアメリカでローンチ(発表)されたとき、ユーザー数は1500人程度だったが、評価額は100億円という異例の特別な評価が与えられていたようです。これは、有名投資家(VC)である「アンドリーセン・ホロウィッツ」が出資していたからということで話題になったことが関係しているようです。

 

https://a16z.com/2021/01/24/investing-in-clubhouse/




Clubhouseの使い方や特徴

Clubhouseの使い方や特徴を3つのポイントにわけてご紹介します。

その①:招待制
その②:ライブ感
その③:セレンディピティ

 

その①:招待制

ユーザーはアプリをダウンロードしただけでは「Clubhouse」を利用することはできません。すでにユーザー登録している人からの「招待」により、ユーザー登録が可能となり利用することができるようになります。2021年1月現在、ユーザーは2人まで招待を行うことができます。

 

この「招待制」がユーザーの「招待されたい」という気持ちをつくり、「取り残されたくない焦り」を生み出したことによって、ユーザー数が爆発的に上昇したと言われています。招待枠がメルカリで売買されていることが問題視されるほどの話題性です。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2101/26/news140.html

 

また、Clubhouse内では「誰から招待されたか」という情報もわかるので、インターネット上では「誰が、どのように発言したか」という権威性にも有効な情報を付加していると分析することができます。

 

その②:ライブ感

Clubhouse内での会話は録音することができず、録音をしたことがわかったアカウントは停止となるようです。つまり、Clubhouse内では「アーカイブ」という概念がなく、常に情報が消えていくという状況をユーザーは体験することになります。

 

Clubhouseの特徴として最も取り上げられるのは「同期性(同時接続)」です。ユーザーは常時接続していないと「有益な情報を聞き逃す」という心理になり、聞き逃しを防ぐ行動を取るようになります。

これは心理学や行動経済学をもとにしてシステム構造を作り上げたのだとか。凄さを通りこしてちょっと怖いですよね。

また、音声のみというSNSの特性上、他の作業をしながらの「ながら時間」とも相性が良いようです。ただし、テレビとはあまり相性が良くないと言われています。

 

その③:セレンディピティ

セレンディピティとは、偶然性のことを指します。Clubhouse内では、普段接触することがないユーザー同士がつながるきっかけがたくさんあります。

 

これは「友だちの友だち」の距離がより一層広がったということができるといえますよね。さらに言えば、化学反応により、より活発な議論や有益な会話につながることもあり得ます。

 

そんな刹那的なライブ感が視聴者やスピーカーにもエキサイティングな体験となっているのでしょう。




Clubhouseのフォロワー数を増やす方法や配信のヒント

定時配信

ライブ感のある配信には、それそのものの良さがありますが、ユーザーは常にClubhouseに接続することで消耗することを避ける傾向にあります。

 

そのため、定時に配信することをあらかじめ設定しておけば、ユーザーはその時間に聴くことができ、安心感を得ることができる、と言われています。

 

多くのインフルエンサーはあらかじめディスカッションの時間を通知もしくはトークルームの名称に時間を記載しておき、ユーザーが入室しやすいタイミングをつくっています。

 

他SNSのフォローワーを増やす

他のSNSでのフォローワー数はClubhouseでのユーザーが「この人はフォローすべきか?」と考える際の最初の判断材料となります。有名な人のルームで「上手なトーク」をすることができてれば、もしかしたらフォロワーが急上昇するかもしれません。

 

よくわからない人が有益な情報を発信していてもあまり受け入れるひとはおらず、むしろ「誰が」この発言をしたのかということに注目があつまるのが現状のインターネットの構造と言われています。

 

周囲の音を気にせず楽しむには?

トークルームには少なくとも2、3人のユーザーが入りトークすることが一般的です。スマホの端末のスピーカーでは誰がどのように話したか聞き分けることが難しいタイミングがある可能性があります。

そこで、おすすめなのはBluetoothイヤホンです。ノイズキャンセリング機能が搭載されていれば尚よしです。おすすめのBluetoothイヤホンは「Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro」です。コスパ、音質、ノイズキャンセリング機能付き、防水でこの価格は安すぎます。

Appleの「AirPodsPro」は値段が高くて、手が出ないけど、新しいイヤホンを探しているという方にこそおすすめしたい商品です。

以下のリンクから詳細を確認してみてくださいね。

詳しくはコチラ

 




Clubhouse以外のSNSはどうなる?

ここまでは、Clubhouseの特徴や使い方を解説させていただきました。では、他のSNSはどうなるのでしょうか。Twitterを例にみていきます。

 

実は、Twitterでも音声配信機能を導入することが決まっています。

つまりClubhouseの機能をTwitter上で実現できるようにしようとしているのです。その機能はAudioSpacesと呼ばれTwitterは開発テストをしている段階ですので、遅かれ早かれ「音声」と「同期(同時接続)」がキーワードとなり、SNSの流行となることが予測されています。

https://jp.techcrunch.com/2020/12/02/2020-11-30-twitters-audio-spaces-test-includes-transcriptions-speaker-controls-and-reporting-features/

 

Clubhouseではチケット販売、サブスクなどユーザーのマネタイズ化手法を導入するために動いているようです。この流れにTwitterが参戦するかわかりませんが、どこかでそれぞれの差別化ポイントが現れるのかもしれません。

https://techcrunch.com/2021/01/24/clubhouse-announces-plans-for-creator-payments-and-raises-new-funding-led-by-andreessen-horowitz/

 

もっともTwitterとClubhouseで異なる点は、「招待制であるか否か」ということです。Twitterは招待制ではなく、アンチや誹謗中傷を生業とする人間が存在します。Clubhouseは招待制で、現在はアンチのような人はほとんど存在しないようです。

 

著名人が利用を活発にしているのもこの「アンチが存在しない」という安心が影響しているように思います。そのため、Clubhouseの「アンチを存在させない」というメリットがそのまま続くのなら、Twitterと一線を画すことになりそうです。

 

しかし、SNSの「ストーリーズ機能(1日で削除される投稿機能)」がFacebook、Instagram、Snapchat、Twitterに導入されてからSNSの同質化が指摘されており「音声」という特質も、特別ではなくなる可能性はあります。



Clubhouseの特徴や始め方:まとめ

Clubhouseの特徴や始め方について、詳しく説明させていただきました。もし、気になる方はダウンロードしてみてくださいね。2021年1月現在は、iOSストアでのみダウロード可能で、利用はiPhoneだけです。Androidユーザーは気長に待ちましょう。

 

音声での繋がりが大きく拡大しているのは、広告市場の拡大や、スマートスピーカーやポッドキャストの盛り上がりをみても感じているところだと思います。SNSにも音声という新しい可能性が広がり、もっとさまざまなことが共有できるようになることが楽しみですね。

 

Clubhouseに接続しすぎて疲れてしまい、日々の仕事や作業に影響が出ている人も少なくないようです。生産性が落ちてしまい困っている方は、生産性を上げるための記事をあわせてご覧ください!

 

  • この記事を書いた人

ローレンス

クリプトに没頭している会社員です。暗号資産の儲け話よりも、テクノロジーに興味があり、ブログ、メルマガ、ポッドキャストなどでWeb3関連のトピックをやさしく解説しています。クリプトにまつわる情報はスピードが速く複雑ですが、Web3領域で活躍できる人材を目指して一緒に学習していきましょう。

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